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独学合格『二級知的財産管理技能士』について

前回の投稿でお伝えしましたが、

私は今年3月に国家資格の『二級知的財産管理技能士検定』を受験。

5月に合格の報せが届きました。

 

『知的財産管理技能士検定』の資格認定団体の母体は厚労省です。

 試験に合格すると、『知的財産管理技能士』と称することができます。

 

さて、『知的財産管理技能士』とは。

 

一文にまとめますと、

「知的財産を守り、活用していく知識(能力)を持つことが、

国より証明されている資格」。

 

で、そもそも『知的財産』って?

という方も少なからずいらっしゃいます。

 

なので、

こちらを一文にすると、

「知的財産とは、人間が創り出したモノ、技術、情報」。

 

そして、その「知的財産」に発生する「知的財産権」という権利があります。

  

ほいで、「知的財産権」とは?

 

こちらも一文にしてみると、

「特許権、実用新案権、著作権、商標権、意匠権、育成者権、その他、知的財産として法律で保護される権利」。

  

それらの知識を問われる『知的財産管理技能士』検定試験の出題範囲は、

知的財産権の各種内容と法規はもちろん、不正競争防止法や独占禁止法の知識、

知的財産を活用するための経営戦略、リスクマネジメント等々…

 

『知的財産管理技能士』の等級は一級・二級・三級まであり、

各等級によって出題レベルと範囲は異なりますが、

私が臨んだ二級知的財産管理技能士の出題内容はとてもとても広く…。

 

一瞬腰がヒケました。

が、『ビジネス著作権検定上級』資格者であれば

即二級受験が可能とあって「やればできるもんね」精神のスイッチON。

三級を飛ばして二級へ臨みました。

  

その後に、合格者や落っこちてしもた方々の情報を集めると、

「二級をなめたらあかん」

「二級落ちた」

「三級との出題レベル差がきびしーい」

という意見が出てくる出てくる。。

 

これは相当の勉強時間を用意してとりかからなければと、

まずは、昨年12月に『二級知的財産管理技能士』の公式テキストと問題集を購入。

 

「さあ、年末年始も13時間はマジメに勉強しよう」とココロに誓う大晦日。

 

……が、

勉強初めの1カ月ほどは何度も不可解な現象に見舞われまして。

 

NHK紅白の藤井風さん登場シーンにテンション上がりまくり(風民です)、

元旦にもその録画を何度も歓喜リピしてしまい、

公式テキストを1ページも開かなかった私は、

誓いを立てたばかりのほんとうの私だったのか。

 

また、ある日はテーブルに置いたはずの公式テキストが、

大好きな作家の小説にすり替わっていたり。

 

設問を説いていたはずの鉛筆が、

クマやネコの絵を書き始めたり。

  

「この家には、何かが潜んでいる…」

「今日は目には見えぬ何かが私に催眠術をしかけたのだ…」

「このスタバには、勉強しようとする私の邪魔をする魔〇がいるのか…」

 

……と、1月中は日々こんなことをぬかししつつ、

のらーりくらりとテキストを読み進めていきました。

 

2月に入り、過去問題集を解き始めたところ、

それほどひねった問題はないものの、

得た知識を応用する力が自分に備わって無いことを実感し、

もう1冊のテキスト(資格学校発行)と問題集を新たに追加購入。

 

そこからは、平日は12時間、休日は45時間ペースで、

テキスト読みと過去問を解くことを繰り返し、

1ヶ月間は集中的に勉強を進めました。

 

2月末ともなると、

理解できるようになってきたのですが、

各権利に類似する問題の違いを頭の中でなかなか整理できない状態に悶々。

 

どうにかして脳内でちらかってるバラバラの知識を整理整頓したいと思い、

3月に入ってからは過去問を解くことを一旦中止。

 

ポストイットに知識の断片をざっと書き出し、

そのポストイットをノートに無造作にペタペタ貼っていき、

自分の脳内知識が整理されるまで、

ポストイットの張替えを何度も繰り返しました。

 

例えるならば、ノートが収納タンスで、

各引き出しに収納する小物がポストイット。

 

片づけのイメージです。

 

このポストイット整理整頓法?が自分には合っていたようで、

313日の試験当日には脳内収納の引き出しが7割方整いました。

 

試験当日は、学科試験が60分、小休憩をはさんで実技試験が60分。

 

学科試験の自信が持てなく、、、これはキビシイかな~と。

一方、実技試験はヨキ手ごたえを感じました。

 

 そして合格の報せが届いた日は、

自宅で鮨&スイーツでお祝い。

(ビジネス著作権検定上級の合格日と同じ…地味…)

  

ということで、

私が二級知的財産管理技能士検定合格までに費やした勉強時間は、

概ね80100時間です。

 

インターネットで見られる情報では、

勉強時間は50時間前後(三級例)とされているケースもありますが、

知的財産の業務(特に特許、商標等)に携わっていなければ、

もっと時間を多く見積もることをお薦めします。

 

ちなみに、各級の合格率を平均すると(各情報の概算)、

3級は50%台、2級は30%台、1級は10%台。

 

これは、知的財産権に業務や学業で関わっている方が含まれての数字です。

殆ど知識が無い状態から独学一発合格を目指すとすれば、

合格率のイメージはもっと低めにとらえておく、

勉強時間をネット情報の23倍用意しておく必要はありそうです。

 

 

次回の『知的財産管理技能士検定』試験日は116日。

今年ラストの試験です。

試験の詳細は、下記のサイトをご参照ください。

https://www.kentei-info-ip-edu.org/

 

アラ……

本日の投稿を振り返ると、えっらい長文…

 

にも関わらず、

ここまでお読みいただいた方、

ありがとうございました!

 

きっと、次回もまた長文です♪