いきなり藤井風さんの名前をタイトルに挿入しましたが、
私の暑苦しい‟藤井風愛“を語るわけではございません。
(語りたいけれど)
知財と藤井風さんとの関係性をテーマに1投稿します。
先週、ミュージシャンの藤井風さんが、
北海道の音楽フェスティバル『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2022 in EZO』へ出演。
そのライブの様子がYouTubeで配信されました。
(RISING SUN ROCK FESTIVAL 2022 in EZO⇒ https://rsr.wess.co.jp/2022/)
藤井風さんは、数日前に出演決定。
にも関わらず、
コロナ罹患によってキャンセルとなった
他のアーティストの曲を7曲もピアノで弾き語り。
「練習しました」とおっしゃってましたが、
おそらく練習時間は2日間もとれないはずなのに、
才能がほとばしるってこういうことぉ?
と心臓の鼓動がドキドキドキと早打ちするほどの
見事なパフォーマンスでした。
中継は当日発表、中継配信は深夜であっても、視聴者数20万人。
そのYouTube中継後のSNSは、
藤井風さんのパフォーマンスに感動したという人達の
コメントや感想が続々投稿されて大賑わい。
一方、残念なことに、知的財産権侵害のひとつである
著作権侵害に該当する投稿も多々あり、
SNS上では、
それらの侵害行為を注意喚起する投稿も目立っていました。
主に以下の行為です。
・藤井風さんのライブ中継を録画した動画を公開
・藤井風さんのライブ中継のスクリーンショットを公開
藤井風さんは、
ご自身が主権利者となる単独配信(主にInstagramやTwitter、YouTube)や
顔写真などの画像使用に関しては、
かなり寛大なメッセージを時々公開しています。
もしかすると、藤井風ファンは、
そのあたりを自己解釈されて、
コーフンの延長線上で公開してしまったのか。
または、なんとなくダメ行為かもね~、とはわかっていたけれど、
視聴数稼ぎ&イイネ数稼ぎ&フォロワー数稼ぎを狙って行ったのか。
今回のライブは、
主催者が『RISING SUN ROCK FESTIVAL』の運営企業であり、
当然ながら、著作権やその他関わる権利をもつのは、
藤井風さんや藤井風さんの所属会社だけではありません。
スクショくらいいいっかー、いいよね~、
では済まされない大きな権利が複数の団体に存在しています。
この程度は訴えられないだろう、、
という甘えもあるのだろうなということは推測できますが、
そもそも、訴えられる、訴えられないに関わらず、
違法である=やってはいけないこと・恥ずべき行為、
というリテラシー意識が、
SNSにもっと浸透することを願ってやみません。
また、本当に知らなくて投稿してしまった人もいることでしょう。
年齢が10代、20代前半くらいであれば、
大多数が「知的財産、はぁ?」
「著作権ってなんなん?」レベルかもしれません。
だからこそ、
いまをときめくミュージシャンやタレントの著作物を通して、
知的財産の侵害行為を防ぐルールを、
わかりやすく明示する機会を増やすことも有効な施策と感じました。
二級知的財産管理技能士の私は、
知的財産というワードに触れるのがごく日常であり、
意味合いや価値も理解しています。
しかし、世間一般的には、
それほど認知度が高いワードではないと感じることがよくあります。
実際に、「知的財産が…」といって、
すぐになんらかの対話が進むのは、
自社の製品が特許権や商標権、意匠権等を取得している企業や、
自社商品の多くが著作権所有物であるメディア関連企業等で働く方々です。
そうではない人たちにも、
知的財産の大切さ、扱い方、守る方法、活かす方法を
周知させていくためには、
身近でとっつきやすいことや(生活情報とか便利テクとか)、
エンタメなどの楽しいことに知的財産の知識を関連付けていけば、
もっと知的財産が守られ活かされていくのではないかと。
例えば、やわかいテイストの知的財産専門テレビ番組をレギュラー放送するとか。
政府の『知的財産戦略本部』会議(6月3日)では、
岸田首相が「一億総クリエイター時代を作っていく」と発言されていましたし。
政府主導とあれば、NHKさんで制作されてはいかがでしょうかね。
番組名は『チコちゃん、知的財産ってなぁに?』とか。
人間よりも、
チコちゃんがニジニジっと答えてくれたら、
とてもわかりやすいでしょうし、
コ難しい答えも腑に落ちそうです。
以上、
ラストはチコちゃんの被り物が欲しい私の願望でしめくくりを。
(チコちゃんは小学一年生の頃の私と似てる…)
今回もここまでお読みいただきありがとうございました!