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指導とコミュニケーション

 

本日は2022年12月31日。

 

2022年のラストデイであり、

大晦日であり、

私の父の命日でもあり。

 

なので、とてもバタバタワタワタしておりますが、

2022年の締めくくり投稿をせねばとPCに向かっております

 

思えばこの1年、

いろいろなことが起こり、

笑ったり泣いたり怒ったりいじけていたり…

 

と、毎年言っていることが同じ

 

とにもかくにも、

社会も個人も、

毎年何かしらの変化や調子のアップダウンはあるわけで。

 

なので、

2022年の振り返りは以上、すっとばしあそばします。

 

 

さて、

前回のテーマは『ハラスメントと指導』として、

マネジメント層や管理職を悩ませている主な状況と

それに対する考え方としてのフィードバック(ボリューミィ)をまとめました。

 

その前回の投稿を読んでくださったAさん(経営者)のご意見を交えつつ、

今回は『指導とコミュニケーション』をテーマに進めてまいります。

 

Aさん)

「要は社員とコミュニケーションがちゃんととれていれば

ハラスメントとされることも無いよね。

ウチはコミュニケーションしっかりとってるからさ、

ハラスメントにならんから大丈夫!」

 

というAさんの見解は、

その通り!ともいえますが、

私は「ちょっと注意しといてや~」と伝えました。

 

 

円滑なコミュニケーションがとれている職場環境は、

ハラスメントを防止するうえでの基本的な土台ではあります。

 

しかし、「注意」が必要なのは、

コミュニケーションがとれている職場=ハラスメントが起こらない職場ではないということ。

 

コミュニケーションがとれていても、

ハラスメントが発生している職場はあります。

 

そのコミュニケーション自体に、

ハラスメントとなる言葉や行動が含まれていることがあり、

会社の雰囲気を壊したくないからと、

言い出せずに我慢している社員がいるということも珍しくはありません。

 

 

「からかったのはコミュニケーションのつもりだった」

「慣れ親しんだ同僚だから、冗談のつもりだった」

 

実際にハラスメント訴訟となったケースでは、

このような加害者のコメントが度々報道されています。

 

そもそも、人がイメージする「コミュニケーション」とは、

とてもざっくりふ~わふわとしていて、

世代や性別、生育環境、居住地域などによっても、

捉え方は千差万別。

 

自分が良かれと思っているコミュニケーションが、

相手にとってみたら、

「うぁ、、嫌…」になってしまったり、

お怒り地雷を踏んでしまったり。

 

私自身、コミュニケーションのうちとして

後輩へ発言したことにより、

不快な思いをさせてしまったこともあります。。

 

なので、

自戒の念もあり、

「コミュニケーションの円滑さとハラスメント発生度の高低は別物」としています。

 

としたうえで、

コミュニケーションによって

ハラスメントが生じてしまうケースでは、

特に「世代ギャップ」の要因が目立っていると感じています。

 

訴訟事例、報道事例、

私自身の取材調査による事例からみても、

あー、こりゃ本当に当人は悪気が無く、

かつご自身の若かりし頃の時代感覚で止まってるんだな…

ある意味、現代の感覚に抗おうとしていたのかな…

と感じることが多いこと多いこと。

 

「24時間戦えますか」のコピーが躍っていた時代、

性差別的な発言が「お笑い」のネタにされていた時代、

当然ながら、これらの時代はもう過去のこと。

 

高度成長期、好景気に湧いた時代は、

素晴らしきことが多々あった時代だとは思います。

 

その時代で培われた功績があるからこそ、

現代の文化、技術や商品開発へつながっているわけですよね。

 

継承すべきことは大切に守っていく。それは世のため人のため。

  

しかし、当時に交わされていたコミュニケーショントークには、

残念ながら悪しき表現がたっくさんあります。

 

今、過去の自分の悪しき発言を思い出すと震えます。

恥ずかしさで両耳があっつい。

完全に浮かれていました。かっこ悪い自分。反省。

 

今の私はお酒を飲みませんが、

過去はお酒大好きでしたので、

宴席となると饒舌になるんですよね…あぁあ消したい黒歴史。

 

例えば、どんなことを言っていたのか。

 

ここで書いてしまうと

無事にお正月を迎えられる勇気がありません。

 

が、研修や講演では、

自分が言ってしまって大怪我したことも事例にしています。

 

2023年1月もハラスメント研修の登壇が続きますので、

黒歴史の自前たんすから自己事例をせっせと引っ張り出し、

登壇時には耳を赤~く染めながらお伝えしてまいります。

 

ところで、

「コミュニケーション」ってそもそも…??

これは次回、2023年の投稿初めのテーマにいたします。

 

今回も最後までお読みいただき

ありがとうございました。

 

読んでいただいた方は特に、

読んでいただかない方にも、

2023年が善きお年となりますように!

 

2022年12月31日 遥美香子