今回の題は『おばさんとおじさん。』にしよう。
そう決めた9月の第一土曜の夜。
いったい何を綴ろうとしているのか、私は。
先週の投稿から、
いつも以上に「おばさん」というワードについて、
どうして?なぜ?の疑問が湧いてしまい、
脳内がウルサイ。
ならば、その湧いたものを外に出してまえ。
ということが理由です。
さて。
そもそも、「おばさん」という言葉自体の意味は、
以下の三つの呼び名に敬いの「さん」をつけたもの。
「叔母」…親の妹(&義妹)
「伯母」…親の姉(&義姉)
「小母」…親族以外の中高年の女性
これらの言葉自体には侮辱の意味は無。
ちなみに、
ハラスメントNG用語の中にも「おばさん」はダメとありますが、
言葉自体はNGではなく、
その言葉を使う関係性やシチュエーションが問題になるということ。
私にも姪がいるので、
20代から「美香おばちゃん」といわれてますが、
正当な使い方ですし、
もちろん全くの抵抗心は無く。
むしろ、かわいい姪から
最初に「おばちゃん」と呼ばれた時は嬉しくてたまりませんでした。
(あくまでも私のケース。例え姪や甥でも「おば」呼びを嫌がる女性もいます)
しかし、
大人が親族でもない他人を「おばさん」と呼ぶ場合には、
年をとってることをバカにしたい、蔑みたい、やっつけてやりたい、
という感情が「おばさん」ワードに混ざっている場合も無きにしも非ず。
でもって、それをセンサーで感じとった女性はムカっ腹スイッチON
「は?なんですってぇ!!」
「今なんていった?この私になんていった??」
「アンタにいわれるスジアイはない!鏡見なさいよ!」
と、直接噛みついたりすることはあまり無いでしょうが、
ハラノナカデハソウオモッテマスノ。
ということを知っておいて損は無し。
「またぁ、まぁ確かにおばさんですからぁ、ほほほ~」
とほほ笑み返しされたとしても。
また、侮辱意図がある「おばさん」呼び攻撃で、
狙い通りにその女性が意気消沈し落ち込んでシクシク…
なんてことは無し(きっぱり)。
あるのはムカっ腹グツグツと
言った相手に対する信頼度ダウン&蔑み&落胆。
人によっては、
どこかで別の方法によって倍返しされるかも…。
そのくらい、「おばさん」ワードには
敏感に怒り反応する女性は珍しくはないのですが、
自らを「おばさん」と称するぶんには、
本人に怒りや落胆といった感情はありません。
が、その場合も、
敬うという意味合いでの「おばさん」呼称使いではなく、
自虐的であったり、蔑むニュアンスでの「おばさん」自称。
その根底には、残念ながら、
当人である女性にも、
年を重ねた女性に対するネガティブな認識が
根強く残っているからなのでしょう。
「年をとってるのに、、、しゃしゃり出てすみません、、、、」
共通するのは、このような意識でしょうか。
かつては男尊女卑文化が根付いていた日本独特のものなのでしょうが、
脳内がモヤモヤ&みぞおち辺りが苦しくなります。
未だに女性誌のタイトルや見出しには、
以下のようなフレーズが並ぶこともあります。
「もう、おばさんなんていわせない!」
「オンナが自分をおばさんなんていったらダメ!」
こんなフレーズを見かけるとため息ついてしまうことが度々あり。
なぜ女性だけがそんな気を遣わなきゃいけないのか。
そこで比較となるのが「おじさん」呼称。
「おじさん」、どうでしょう。
「おじさん」も侮辱の意味合いで使うケースもあるとは思いますが、
「おばさん」に比べると、温かみ、親しみのニュアンスが増していますよね。
中高年男性が、
自ら「おじさんはそう思うよ~」、
「俺はおじさんだからさ~」、
なんて語り始めると、
周囲に笑いが伝播して場が温まって和む~
といったことがよくあります。
これが「おばさん」だと、
和ませようとして「おばさんの私としては…」と話すと、
周囲が「そんなことないですっ」「いえいえっ」とか、
とても気を遣われて、
逆に場の空気がヒエヒエ~と凍る…
こんな時は、やっちまったぜ…
と意気消沈する「おばさん」(⇐わたし)。
こんな時だけ、
和ませワードにできる「おじさん」がうらやましい。
最近は、「イケおじ」というワードもよく使われてますね。
センスのいいおじさん、ダンディなおじさん、
ジェントルおじさん…etc
素敵なおじさんのイメージがするすると浮かんできます。
「イケおじ」と呼ばれるおじさんも「デへへ…^^」と嬉しそうですし。
さて、
「イケおば」だとどうでしょうか…
浮かぶイメージは…
そう呼ばれて嬉しいかな…
あぁぁ
「イケおば」と呼ばれて嬉しくなる時代は
まだまだ先ってことなのでしょうね。
まずは、微力中の微力ですが、
「おばさん」ワードを少しでも温めるよう、
私だけでも「おばさん」を堂々と自称することとします。
あらゆる場をヒエヒエにさせてしまうかもしれませんが。
そのうちに温まるわい。
今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました!