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信頼と法律。

前回は『愛と信頼②』題し、投稿しました。

読み返してみると、過去の痛い記憶を呼び戻したせいなのか、

 

ややセンチメンタルに匂いがぷんぷんと。

 

恥ずかしいな。

 

 

さて、今回は『信頼と法律。』と題して進めてまいります。

 

前回の投稿を読んでくれた友人から、感想LINE到着。

まとめると以下のような疑問付き。

「エモ~い。

私も人に利用されやすくて痛い目にあってきたからさ、沁みたわ~

要は信頼は人を見極めてからってことだよね。

でも、どこで見極めたらええんかい!って思わん?

ほんとに口が上手い人って事後にやっとわかるし、

それからやたらに人を疑うのもしんどいしさ」

 

仰せの通り、さようでございますわ。

 

その対象である人・モノ・コトが、

自分にとって信頼し続けていいのかどうか、

それが瞬時にセンサーみたいなもので、

「これはダメ」「よろしい、OK!」と

YESorNO判別ができればなんてこたぁない。

 

「私はわかるよ!」なセンサー自慢がいたとしても、

人間のセンサーは曖昧だからこそ、

後々に「裏切られた~」「だまされた!」、

「信頼したいけれど信頼しきれない…」、

「信頼できないのに大人は信頼したフリこかなきゃならんの?」

「多少の不審には目をつぶって信頼すべきものなのか…」…等々、

怒り、悩み、悶々があちこちで発生しているのが現実。

 

LINEで伝えてくれた友人以外にも、

「信頼って、どこで判断すればいいんでしょうか」

と私の元へ質問や相談が入ることもあります。

 

それが企業研修であれば、

時間の制約もあり、

なおかつ多数の人がいるので、

あまり細かくは伝えきれず、

「●●の件で信頼できる人に相談を」と

「信頼」ワード返しに終わってしまうことも無きにしも非ず…。

 

「だーかーらー、信頼できる人」ってのがどの基準で??

と思われた方もいらっしゃることでしょう…スミマセン。。

 

なので、

何かひとことで伝えられる基準となるものはないだろうかと考えました。

 

「信頼できる人」の基準とは。

特にビジネスにおいて。

 

ありました。

とてもシンプルな答えが。

 

コンプライアンスが重視される今の時代、

基本中の基本ですが。

 

まずは、

「法律を順守」する人、

「法律を順守していこうと」する人です。

 

懸案事項を曖昧なままにして「法」と聞いたら逃げようとする、

なんとかして「法」の抜け道を探すことに力使う、

それらが顕著な人は「信頼」には値しません。

 

個人間に限らず、

様々な企業や団体でコンプライアンス違反事件が勃発していますが、

そもそもむかーしむかしから臭いものに蓋をしていたことが、

知らぬ存ぜぬで逃げていたことが、

今は違法とするレッドカードとなり、社会へ露呈している現代。

 

つまり、もうむかーしむかしの悪しき慣習は通用しないのです。

 

そのことを芯から理解し、

法を順守するということを大切にし、

堂々とフェアに仕事を進めていく人が

信頼に値する人と私は実感しています。

 

日本は法治国家です。

 

「人」の例えでおおざっぱにいうと、

人に危害を加えること、

人に損失をもたらすことは、

すんなよ!やったら罰下るぞ!

おお、やったのか…、

ならば罪と償いの重しをソナタへ与えようぞ・・・

 

というルールとプロセスが、

法律の下でキッチリと整えられています。

 

もちろん、すべてのものごとが

法律で解決するわけではありませんし、

法律が追い付かないことで解決しきれず、

もどかしいことも多々あります。

 

それでも、現存の法律があったからこそ、

解決できた、救われた、という人達がどれだけいることか。

 

まだまだ足りないと言われていても、

現存する法律は、

行いを成敗するように作られています。

 

私は法律系の国家資格「二級知的財産管理技能士」を取得していますが、

その資格に必要な法律の勉強を進めている中で、

「あぁ、法律ってちゃんと人と人が生み出すものごとを守るように作られている。

やっちゃいかんことをやった人には因果応報(罪、償い)も用意されてるんだな」

ということを実感しました。

 

法律と聞くと、難しそう、カタイ、めんどくさそう…

というイメージが大方あるのかなと思いますが、

ひとつひとつの法律自体はとてもシンプル(様々な物事が絡むと成敗が複雑になるけれど)。

 

当然のことですが、悪い方向へ進むように作られていません。

 

悪しきことを改善するため、

よからぬ進路を軌道修正させるため、

そのための基準や指針となるものが作られています。

 

人間が文明社会で生きていくうえで、

何が良くて何がいけないのかの基準を示すものとして、

いちばんシンプルでわかりやすいのが、

法律だなと私は思います。

 

ということで、

対象者への「信頼」に不安や疑問を抱いた時、

また、力関係によって自分自身の「誠実」や

「正義」が揺らぎそうになった時には、

対象者は「法律」を遵守していこうとする言動がなされているか否か。

 

それを基準のひとつにしてみてはいかがでしょうか。

 

もちろん、

いきなり、「●●さん!法律ではYESorNO?」と突っかかるのではなく、

雑談の中でさりげなーく、

「●●はよくわからないので、コンプラ基準で調べましょうか?」とか、

「●●の件は、法律ではどうなのかな…?」などとふってみるとか。

 

明確な回答をそこで得られなくてもいいのです。

わからなければ、

調べよう、詳しい人に確認しよう、専門家についてもらおう、

その上で堂々と進める方法をとろう!

という動きをとるフェアな人物であるかどうか。

 

 

以上、

「信頼」基準に迷う人の参考になれば是幸いでございます。

 

今回も最後までお読みいただき、

ありがとうございました!